(まとまりは無いのですが、ビビっと来たのでメモしておきます)
先日クラウドEXPOに行ってきたが自分がイメージしていた「クラウド」とはかけ離れたいろんな会社やサービスがいて、一方で「帳票!」という言葉も目にして、何だかなぁと思った。彼らの提供するプロダクトやサービスは、自分が考える幸せな環境と全く違うのです。
最近 AWS+ を始めたこともありクラウド導入の話が多くある。ほとんどの場合まずはじめにどういう結果を重視するのか確認しているのですが、最近の案件でよく話す「クラウドを導入すべき大きな理由」は2つあります。完全に従量制になるので需要とぴったり合致したインフラ利用(増減)が可能になり実現する経済性か、もしくはインフラが完全に仮想化・サービス化されていることで手に入れられるスケールアップ/アウト可能な環境なのか。意識的に分けて説明しないと相手のイメージもモヤモヤしたままになってしまうので注意が必要。
ところが最近よくきくホスティングサービス事業者による「クラウド」サービスは、単純にVPSや今までのレンタルサーバー的なサービスの延長上にあるだけで、完全従量課金制のものは皆無だし自由に拡張しようにも手続きがある、リアルタイムに拡張可能なものはプライベートクラウドを買わせられるはめになるものばかり。
はて、なぜ「何だかなぁ」と思うのか、ここでやっと気づきました。
年始に「(興味があるのは)サーバーリソースユーティリティ化」と書いたとおり、今まで専門家がいないと利用できなかったサーバーリソース(ストレージ、CPUパワー)が、使うときだけ誰でも利用できるようなサービスとして「ユーティリティ化」されることが重要と考えていたのでした。つまり「クラウドを導入すべき大きな理由」だと二つ目の方を個人的には重要視してきたわけです。そして、それが活用して広がるエリアに市場性があって、エンジニアとしてもビジネスマンとしても自分が思うような貢献ができるのではないかと信じてます。ところで一つ目の経済性については、既存の形態のサービスのような期間固定契約であっても競争の中で「お得な」価格帯が出てきて提供方法が「クラウド」かどうかで差別化できない領域になるため、いわばレッドオーシャン。
ちなみにここでいう「ユーティリティ化」の「ユーティリティ」とは英語でいうところの「電気・ガス・水道などの公共的なサービス」のことです。
その意味では、「向こう側」的なイメージを想起させる「クラウド」は、あくまでアプリケーションやサービスの設置方法の話なので全く面白くない、どちらかと言えば「as a service」の部分、専門家が不要で自分でいじれるサービスであることが本質な話ではないかと感じたのでした。
普段話すときにあっさりと説明してしまう「クラウド」という言葉、今までも注意して使ってきたつもりだけど、どこをゴールにしているか目的を十分に理解して上でどういう「クラウド」を望んでいるのか提案できないとまずい、ますます注意しないといけないなと再認識しました。