本日(18日)14時、はてなの新サービスおよび提携の発表会があった。たまたま知人から案内を受けたので行ってみた。
新しい会社との提携を発表する際、「はてなと同様、京都をベースとして世界へ羽ばたいている会社と」まで近藤さんが言った瞬間、社名を言う前に会場内「おぉー」という驚きの声に包まれた。そう、任天堂だった。
その後任天堂からDSi専用ソフト「うごくメモ帳」の紹介がはじまり、メモのオンライン共有サービス部分にあたる「うごメモはてな」の紹介を近藤さんが説明した。
発表の詳細についてはニュースサイトにゆずるが、その後質疑応答では細かいところはともかくとして、任天堂とはてながどうして協業するのかへの答えが簡単言えば「いっしょにやりたいから」だったのはとても好感が持てた。また直接金銭上のやりとりは一切なく(開発費用はお互い負担)作り上げたものが結果として利益になればいいと。なにより協業できること事態がうれしいという雰囲気が感じられた。
彼らは京都がベースであることはともかくとして、お互いの社風や目指すものがにていることにシンパシーを感じてる様子は伺えたし、任天堂がネット関連サービスを提供している企業との協業する相手としては最良の相手だと思う。なんかほんわか温かい気持ちになりました。
一つ仕組みとして面白いのは、うごくメモ帳では作ったメモをネットへアップして、また別のユーザーがうごくメモ帳で見ることができるのだが、このときコンテンツはうごメモはてなで先に公開されて一定期間不適切なコンテンツであると通報されずに残ったものだけがうごくメモ帳で見れるようになる。これははてなユーザーの力を借りてコンテンツをフィルタリングし、安心してみれるようにする仕組み。別の企業サービス、そしてそのユーザーがフィルタリングに協力する、これ、今まであまり無かったしかけじゃないかしら。どれだけ機能するかというテクニカルな課題は残るものの、面白い会社同士が共同で新しいしかけを試すのはやんやと批評せずに、期待して見守っていたいなとそんなことを思った。
あと質疑応答にもあったが、今まで接触のなかったDSiの低年齢ユーザーがどんどんとはてなサービスへ触れる機会が増える見込みだが、今後どういう対応が行われていくのか気になるところ。
さて何となく質疑応答をメモしたので書いておく。
Q 開発規模
A 3ヶ月。3名でスタート、最近では多く参加。にのみやさんがディレクター。
Q ビジネスモデル
A サイトの方で広告モデルなどを考える
Q 提携内容
A 資本提携も金銭のやりとりは無し。
Q 開発経緯
A うごくメモ帳の開発開始は6月スタート。はてなと話をしたのは8月下旬。開発開始は10月。
Q 投稿作品がDSiにのるまでの期間
A 当初は30分で設定。調整していく。
Q 目標
A 作品投稿数など特に設定してない。
Q ネットでの連携ははてなだけなのか?
A 任天堂はUGCのノウハウがない。京都、雰囲気も任天堂とにている、サービスの質が高い。
Q なぜ外部サービスと連携したのか?
A はてなが中でも最適な会社だと思うから。
Q 投稿するサーバーはどちらが管理するのか?
A はてなサーバーで運営・管理する。
Q 投稿作品の著作権
A 特殊なライセンス設定は無し。
Q 外部のコンテンツは持ち出せるのか
A ブログパーツを利用する形では持ち出し可。その他は今のところ無し。
Q 任天堂から声をかけたのか
A はい。以前から接触はあった。
Q うごめもとうごめもシアターの想定ユーザー数
A 正直わからない。(両社)
Q はてなとしてのメリット
A ウェブサイトでの収益化。任天堂と仕事ができることがメリットと感じている。その他のユーザーへのリーチも十分メリットと感じている。
Q はてなサービスでの低年齢ユーザーへの配慮は検討しているか
A はてなトップのリニューアルでわかりやすさへの配慮は実施した。その他今後対応していく。
Q 年齢制限フィルタリング
A 本日時点では無い。将来は改善する可能性はあるが現時点で具体的な計画は無い。
Q 任天堂としてのメリットは
A DSiが新しいコンセプトであることを伝えたい。新しいユーザーにもリーチしたいのではてなとくむことが最適と感じている。UGC系サービスについてノウハウのある会社との連携が必須だと思う。
■うごメモはてな – メモからはじまる新しいコミュニケーション!
■Touch-DS.jp – 社長が訊く『ニンテンドーDSi』
■はてな、任天堂と提携した新サービス、DSiソフト発表:ニュース – CNET Japan